2016年4月11日月曜日

うめ地下号のこぼれ話 沖野忠雄氏のお人柄

4月11日のつひまぶブログです。
今回は発行後にしかできない、紙面に載せきれなかった取材のこぼれ話です。
「北区銅像巡礼」で取り上げた沖野忠雄氏。
調べれば調べるほど、聞けば聞くほど、知れば知るほど興味を引く人でした。



伝わる人柄が、「清廉潔白で技術気質」
お金や名誉に極めて淡白な人だったそうです。
例えば、大阪築港の功労として大阪市が用意した数万円の報奨金を受け取らなかったとか。
賄賂でもなく、報奨金なのに。
「ついに受け取らなかった」のだそうです。よほど固辞されたのでしょう。
また、会計監査院でも信頼されており、淀川毛馬の工事で予算要求以外の工事を実施していると指摘を受けた際には、その人柄と技術力から工業発達に利益があるという理由で不問になったとか。
国の事業で予算要求以外のことをするのは、なかなか難しいそうです。不問になったというのはとてもすごいことらしいです。ちなみに、毛馬の工事とは、長柄運河の工事のことだそうです。そんな沖野氏の人格の影響か、長年内務省直轄工事に汚職事件はなかったとか。
部下思いで、部下の昇進の際には愛蔵の金時計を贈ったりすることもたびたびあったそうです。
また、行政官になることを拒み、技官として勤めあげた人でもあります。

同時代の土木局で活躍した人としては古市公威氏が有名です。
古市氏は沖野氏のフランス留学時代の一つ上の先輩でもあります。
比べて、沖野氏は、あまりに表に出なさすぎて忘れられがちな人です。
しかし、治水事業は、その歴史を踏まえて継承されていく事業で、その河川の歴史を知らずにはできない仕事なのだそうです。
なので、淀川でなにか事業が必要になったときには必ず思い出されることになるのでしょう。


4月に入り、あたたかくなってきました。

ちょっと足をのばして、淀川大堰と沖野さんの銅像を見に行きましょう。