2015年5月21日木曜日

過去にはこんな巡礼も!ー天神巡りとは?

つひまぶ最新号「GOGO巡礼」では、今、人気の巡礼をご紹介しました。
今回のブログでは今は誰もやっていない、過去にあった巡礼路をご紹介します。
今は廃れてしまったけど、ぜひ復活してほしい!願いも込めて。

「郷土研究 上方」に、上方郷土研究会主催の行事があることは、以前にご紹介させていただきました。そのひとつに「新撰 天神廿五社巡り」というのがあります。これは、江戸時代にあった「天神巡り」を復活させたものでした。
元祖「天神巡り」について、「上方」第十五号の解説を引用します。

(前略)かくて此廻國行者が一國一社又は一寺を限って大乗妙典一部宛を納経しつつ、巡拝行脚する風習は徳川時代の初期に及んで、天満宮の本地を十一面観世音なりとする、観音信仰と融合されて、彼三十三所札所に擬して「天神巡り」なる巡拝風習が生じ、天神の縁日が廿五日なるより、是を廿五社と限り、ここに「天神廿五拝」なるものの設定を見たるは天和の頃なりとす。我大阪に於ては「國花萬葉記」ー難波九綱目ーにこの巡路を示すを初見とする。
かかる過程なるが故に神道に関する、「神明社」「廿二社」「猿田彦命」「稲荷神」等の巡拝風習の発生以前に、すでに「天神廿五社巡拝」は確立し、毎廿五日には敬虔なる浪花の大衆が実行して居たのであった。

明治38年から43年にかけて行われた神社合祀の影響で、当時のままの形で復活させることはできなかったため、上方郷土研究会では、自動車でまわれる路を設定したとあります。それが「新撰天神廿五社巡り」というわけです。

スタートは、もちろん大阪天満宮です。一番から順に見てみます。
住所は昭和七年当時のものです。

第一番  天宮  ー北区大工町ー
言わずと知れた、大阪天満宮。
第二番  寳珠院  ー北区東寺町ー
号を天満寺と称し、天満宮の別当です。
第三番  綱敷天神社 ー北区神山町ー
第四番  露天神社 ー北区曽根崎上二丁目ー
第五番  天満宮上之社 ー此花区上福島南二丁目ー
現在の福島天満宮です。
第六番  天満宮中之社 ー此花区上福島南三丁目ー
第二次世界大戦の空襲で焼失し、福島天満宮に合祀されています。
第七番  天神社 ー此花区下福島二丁目ー
「福島三天神の下の天神」。現住所では、福島区玉川一丁目です。
第八番  茨住吉神社 ー港区九条北通一丁目ー
第九番  天満宮行宮 ー西区花園町ー
千代崎行宮です。天神祭船渡御の神幸場です。
第拾番  天満宮 ー港区三先町一丁目ー
現在の「三先天満宮」です。
第拾一番  八阪神社 ー港区三軒家濱通三丁目ー
境内に天神社があり、「汐止の天神」ともいわれていたそうです。
第拾二番  八阪神社 ー浪速区元町四丁目ー
現在の難波八阪神社です。
第拾三番  敷津松之宮神社 ー浪速区敷津二丁目ー
「木津の大国さん」です。
第拾四番  安井神社 ー天王寺区逢坂上之町ー
第拾五番  五條宮 ー天王寺区真法院町ー
第拾六番  生國魂神社 ー天王寺区生玉町ー
第拾七番  高津宮 ー南区高津町一番丁ー
第拾八番  潮待山天然寺 ー東区上本町四丁目ー
第拾九番  稲荷神社 ー東区牛入町ー
第ニ拾番  天神宮 ー東成区猪飼野町ー
現在の「御幸森天神宮」です。
第廿一番  田島神社 ー東成区生野田嶋町ー
第廿二番  天神社 ー住吉区桑津町ー
現在の「桑津天神社」です。
第廿三番  天満宮 ー住吉区天下茶屋三丁目ー
現在の「天神ノ森天満宮」です。
第廿四番  生根神社 ー西成区玉出本通四丁目ー
第廿五番  生根神社 ー住吉区住吉町ー
別名「奥の天神」です。

いかがでしょう?
江戸時代に盛んに行われ、昭和初期に復活。そしていま、また復活させたい巡礼路です。
昭和七年二月廿五日、上方郷土研究会でまわった際には、降雪もあって9時間かかったそうです!!




ぜひ、まわってみてください!

個人的には、つひまぶ主催でやってみたい!?