2014年11月28日金曜日

みつるポケットをきっかけに近所付き合いをはじめませんか?

梅田スカイビルとなにわ筋の真ん中あたり、光満寺の境内の一角に、「みつるポケット」と呼ばれる施設がある。乳幼児を持つ親とその子どもたちが交流できる、大阪市の「つどいの広場」事業が実施されている施設だ。乳幼児親子だけでなく、その兄弟姉妹を連れて一緒に来る人もいれば、外国人の親子の姿も見え、思い思いに時間を過ごしている。
うかがってみると、玄関の向こうにもうひとつ扉があって(子どもたちが勝手に外に出ていかないための配慮)、少しドキドキする。






けれでも、中に入ってみると、いろいろな本やおもちゃが置いてあり、ひと息ついてお茶を飲むこともできるので、くつろげる空間になっている。初めて来る人は緊張するかもしれないけれど、スタッフさんが適度にサポートしてくれるし、子育てという共通の話題があるので、会話も弾みやすそうだ。

子どもたちも、ひとりで遊んだり、一緒におもちゃで遊んだり、時には喧嘩したり…。なるべく大人が間に入らないようにしているので、子どもたちなりの社会を育んでいる。



お母さんのひとりが、「ここのスタッフさんは『子育てはみんなでするもの。ひとりで子育てをしようとしないで!』と、よく言ってくれるし、私もそう思う」と教えてくれた。それもあってか、自分のペースは守りつつも、みんなで協力して子育てをしようという意識が浸透していて、お母さん同士のつながりが生まれやすい。
また、「近所のスーパーで、みつるポケットで知り合ったお母さんと挨拶を交わしたとき、ここで生活しているんだなと実感した」とうれしそうに語ってくれたお母さんもいた。

みつるポケットをきっかけに近所付き合いがはじまり、近所のみんなで子どもを育てる。大淀にはこんな素敵な場所がある。





<編集後記>
みつるポケットの記事を作成するにあたり、スタッフさんと事前に打ち合わせをしました。そこで、スタッフさんの熱い想いを聞かせていただくことができました。
特に印象に残っているのが、「私たちは子育てのサポートをするだけでなく、その中でお母さん同士がつながっていくきっかけをつくっていきたい。そして、みつるポケットを卒業しても、そのつながりが続いていき、自主的に協力し合いながら子育てができる地域にしていきたい。」という想いです。
スタッフさんは、みつるポケットのことだけでなく、その後のこと、地域のことを考えていたのです。

このあたりのことを、お母さんたちはどのように考えているのか、取材を通じて聞いてみました。

Aさん:「子どもの頃、近所同士の付き合いが普通であったが、大阪に来てからは近所の人をあまり知らないため、それがここで出来ればいいなと思っている。時代が時代なので、近所同士のつながりがもっとあったほうがよいと考えている」
Bさん:「もともと地元の人間でなく、自宅と職場の人間関係しかなかった。ここに来て人間関係ができたことで、今やっとここに住んでると感じる。スーパーに行っても挨拶するし、公園に行っても誰かに会えるし、よかったなと思える。みつるポケットに来ることで新しい人間関係ができた。家にいたら何も変わらなかった」
Cさん:「ここにきてご近所さんができ、一緒に子どもを見守れるのは大事なことだと思う。スーパーとか、道端で挨拶をするだけでお互いの様子も分かるし、(つながりが強いまちということで)犯罪の防止もできると思う」

予想以上に前向きな意見をいただきました。全員が全員そうではないと思いますが、近所のつながりを大切に考えているお母さんが多いこと、そして、その理由は、自分自身のためというよりも、子どものためと考えているお母さんが多いことが分かりました。

また、こういった意見もありました。

Cさん:「本当は、ここで知り合った人以外にも、ご近所さんと挨拶ができる関係になりたい。だけど、知らない人に挨拶をするのは怖い」

一方で、地域活動をされている方々からは、「最近はオートロックのマンションが増えているため、どんな人が住んでいるか分からない。そのため、小学生の登下校の見守り活動をしていても、どこの子どもか分からない」という話をよく聞きます。この両者を橋渡しすることができれば、コミュニティの活性化につながるのではないかと思いました。

しかし、こういった意見もありました。

私:「みつるポケットを利用しようと迷っているお母さんに一言アドバイスをお願いします」
Bさん:「来たいと思っているなら気軽に覗いてみたら良いと思う。合う、合わないは個人によって違うし、義務感を持たず、気軽に寄ってもらえばよい。子育ての1つのツールとして自分に合うのであれば、選択すれば良いと思う」

何が言いたいかと言いますと、最近のお母さんたちは、自分たちのペースで、義務感をもたない程度に行動したい人が多いのかなということです。私もお母さんではありませんが、考え方は同じです。

そのため、コミュニティを活性化させるために無理やり両者の橋渡しをするのではなく、義務感を持たずに気軽につながりができるようにすること、この辺の加減が難しいのだろうけど、以前ブログ(http://tsuhimabu.blogspot.com/2014/05/blog-post_19.html)で紹介しましたように、無理やり地域活動に参加してもらうのではなく、地域活動に魅力を感じてもらい、自ら参加させてほしいと思ってもらえるようなお膳立てをし続けていくことが、大切なんだなと思いました。そして、そのきっかけは、やはり子どもなのかなと。

みつるポケットをきっかけに、お母さんたちが自主的に協力し合いながら子育てをする。そして、橋渡しをきっかけに、お母さん以外の近所の方々も一緒に子どもを見守っていくことができる。そうなれば、大淀はこれからも、ますます素敵なまちになっていくだろうなと思いました。