2014年9月25日木曜日

大阪梅田一番地


梅田の阪神百貨店が建て替えしますね。
もともと僕は阪神電鉄沿線の住民なので、阪神百貨店や阪神電車には普段から親しみを感じています。阪神電車のあの、ホームを真剣に走れば発車を少し待ってくれる寛容さ。阪神百貨店のあの、百貨店なのにたまに妙な安売りをしてたりする人情味。阪急や近鉄とはひと味違いますよね・・・。
阪神百貨店というとその昔、テレビでコマーシャルを流してましたよね。「はーんーしーんー、はーんーしーんー、おおさっかぁ、うっめっだぁ、いちばぁーんーちー」って。
そう、あの大阪神ビルこそが「大阪市北区梅田の一番地」やったんですね、たぶん。てゆうか、あの歌を信じるとしたならば。
梅田の、まだ丁目が無い頃の、さらに住居表示もされていない頃の「一番地」。つまり、そここそが梅田の真ん中やったんですよね、きっと。
そんな阪神百貨店には、昔よく通った一角がありました。六階の、電気売り場の奥にあった「オーディオファイル」です。ここには日本橋も顔負けのマニアックなオーディオがたくさん有りました。既にCD全盛になった頃にも、オルトフォンやシュア、ピカリングといったレコード針、そしてジャズやクラシックのレコード等をしっかりと揃えていて、いつ行ってもちょっとオシャレなおじさまがお店の人とオーディオ談義をしてたりしたものです。
めくるめく大人の趣味の世界。昔のオーディオは、そんな雰囲気がありました。夜九時から、テレビで映画を見ていると、合間に流れたエトワール海渡や三楽オーシャン、タクティクス、銀座IGINといった辺りのコマーシャルのような世界とでもゆいますか(よくわかりません?)。
婦人服、紳士服、おもちゃ、オーディオ、レストラン、屋上遊園。そんなこんなのあれこれを詰め込んだ「百貨店」というものは、単にものを売ってる場所ではなくて、その建物自体の威厳とか重さとかも含めて、ある種特別な世界やったと思います。
梅田から、最後の「百貨店」が消えてしまう。そんな寂しさをふと感じる秋です。