2014年7月17日木曜日

花火大会の季節ですね



 いよいよ花火の季節です。
花火大会にもいろいろありますが、その戦闘力をスペックで比較する場合、一般的には「打上発数」が注目されますやんね。
昔、PLの花火は十五万発とか言われてましたが、あれは実は数え方の問題で本当は二万発程度やった、なんて話もあります。いや、僕も実際見に行って、これで十五万か、って違和感は感じてたんですが。
日本国内で一年間に作られる数自体が百万発程度、なんて聞いたこともありますから、その一割以上、ゆうのはちょっと盛りすぎですわな。
それで今、一番多いのは、僕の知る限りでは諏訪湖の四万五千発ですね。発数でいけば、これが全国一の花火大会ということです。
ただし、ここで僕は言いたいのです。発数は確かに大きな要素の一つですが、それだけで花火大会の善し悪しは決まらない、と。戦闘力五十三万のフリーザだって、やっぱり負けたりするわけですし。
例えば新潟県小千谷市の片貝祭。ここは毎年九月の九日と十日に花火大会をします。浅間神社の奉納花火で、発数は二日間で二千発です。少ないでしょ?ところが、その内容が問題なのです。
二千発のうち、一番小さいのが七号玉で、半分以上というか、ほとんどが尺玉なんです。これは近畿では琵琶湖花火なんかで打ち上げられる、一番大きなクラスの玉です。玉の直径三十センチ、開いた時の大きさは直径三百七十メートル。都市部ではなかなかお目にかかれない規模です。
そしてさらに、直径がこれの倍の二尺玉、さらにさらに、なんと三倍の三尺玉なんていうお化けのようなやつも打ち上げられるのです。体積は直径の三乗に比例して大きくなりますから、実に尺玉の二十七倍の大きさです。
これが見られるのは新潟か、遠州灘の花火大会か、熊野大花火大会の水上爆発くらいです。

そ、し、て、もう一つ大きな、世界最大の四尺玉が、ここでは上がるのです。九日と十日、各日一発ずつ。
玉の直径百二十センチ、重さ四百二十キロ、火薬量二百四十キロ、開発直径八百五十メートル・・・これはもはや爆弾に近いです。実際、ビデオ撮ってると、衝撃波で三脚が、かすかにですが揺れます。
とまあ、こういう全国レベルの素晴らしい花火大会と比べてしまうと、大阪の花火大会。めっちゃ街中ですから、なかなかこんな思い切ったのは打ち上げられません。でも、それでもやっぱり「いい花火大会」はあります。僕が一番お勧めするのは、淀川花火です。
淀川区がメインの花火大会ですが、北区側、中津辺りの堤防からもよく見えます。また、梅田辺りで運良く見える場所を見つければ、スカイビル等を前景にして、いかにも都会の花火大会、という絵が楽しめるでしょう。
打ち上げ発数は公表されてませんが、おそらく一万五千発程度。規模としてはそんなものですが、ここの素晴らしいのはその構成です。完成されているのです。四十五分間という短時間にそれを全部打ち上げる密度、さらにその安定した展開。まるで交響曲を聴いているようです。そして、終わりの素晴らしさ。終止符を打つようにといいますか、終わりがわかりやすいのです。
クライマックス、色とりどりの猛烈なスターマインでだん、だん、だだん、と盛り上げて、その後一瞬の静寂。終わりかな、と思った刹那、真っ白の大玉の一斉打ち上げです。夜空も焦げてしまうようなその圧倒的なスケール。ここが実に素晴らしいのです。これの余韻を見届けて、ああ終わったなあと、観客は満足して帰るのです。
まあそのあと、帰宅混雑地獄が待ち受けているのですが。
ここしばらく、淀川花火は神戸海上花火と日にちが重なっていました。それで多少は観客が分散していたのですが、今年はどうも一週間ずれるようです。おそらく、例年以上の大混雑になるでしょう。

でも、頑張って見に行きましょう。素晴らしい花火大会ですから。