2014年4月24日木曜日

「そういうのが好きだからやっているなんて言ったら絶対にあかん!!」~北区のちいき活動情報(北区で子育て支援している人たち)の取材で学んだこと~


つひまぶ創刊号で紹介しました北区で子育て支援している人たちは、各地域の民生委員さんや主任児童委員さんを中心に、地域のボランティアの方々によって運営されている地域子育てサロンと呼ばれるグループです。その方々に対する取材を通じて、様々なことを学ばせていただきました。 

《中心になって活動している人って誰?》
 誌面で一番大きな要素を占める写真。写真を撮ればよいだけにも関わらず、これが一番苦労しました。写真の大きさ、画用紙や顔の位置関係、笑顔になってもらうこと等も難しかったのですが、それ以外で予想外に苦労したことがありました。それは、誰を撮影するかを決めることです。

 写真撮影をするにあたり初めの頃は、中心となって活動している方や、いつも活動されている方を撮らせてくださいとお願いしていました。当然、すぐにリーダーの方が手を挙げてくれるものだと思っていましたが、「みんなで協力してやっているので、誰が中心かなんて決められない」という答えが返ってきました。グループということは、リーダーを中心に活動しているものだと思っていましたので意外でした。

 う~ん、どうしたものやらと考えながら、サロンの様子を見ていると、仕切りはリーダーがするものの、確かにみんなで協力しながら運営していました。これでは、中心となって活動している方や、いつも活動されている方と依頼しても、人選するのは難しいなと思いました。

 客観的にみると、グループの中での役割、活動量や能力の違いなどありますが、みんな自分ができることを一生懸命やっています。地域のために活動している方に上も下もない。みんなで協力しているからこそ成り立っていることに気づかされました。

 (どなたでも構わないので写真に写る人を二人ほどお願いします、というふうにお願いの仕方を変えてみると、比較的簡単に人選できました。ものの言い方って大切なんだなぁと改めて感じました)

《惰性で活動していません》
 地域子育てサロンは、基本的に毎月開催しています。ボランティアの方々で運営されているので、どうしても毎回同じような内容になりがちなのかなと思っていました。半分は正解で半分は間違いでした。サロンの目的は、親子同志や親子と地域ボランティアが交流することで、子育ての悩みなどを少しでも解消し、子育てを楽しんでもらうことです。そのため、親子が参加したくなるようなサロンにしないと目的を達成することができません。そこで、基本となる内容は変えず、イベント的な部分を工夫しています。

 例えば、季節のイベント。ひな祭りには人形づくり、子どもの日には兜づくり、七夕には笹飾り、クリスマスにはサンタさんにきてもらう。絵本の読み聞かせも、毎回絵本を使うのではなく、エプロンシアターをしたり、1メートル近く巨大な絵本を使ったりして変化をつけています。ある場所では、工作や体操の先生にボランティアで来てもらい、教室をしているところもあります。また、ある場所では、地域のボランティアが子どもを見守っている間に、違うフロアでお菓子教室をしているところもあります。

 また、地域によって得意不得意の分野がありますから、不得意な分野は他のサロンや子ども子育てプラザから助っ人を呼んでいるところもあります。

 自分たちができる範囲で工夫をする。ボランティアとはいえ、惰性で活動していません。当たり前のように運営されているサロンは、このような工夫のもと成り立っていることに気づかされました。

《そういうのが好きだからやっているなんて言ったら絶対にあかん!!》
 私は無神経で何も分かっていない人間でした。そう実感させられる場面がありました。地域子育てサロンも終盤に近づき、取材に慣れてきたこともあって、ボランティアの方々と気軽に話ができるようになりました。そんな中、地域の活動について、みなさんそういうのが好きだからやっているのですよねと話をしたところ、突然、「地域で活動している人は、単純に好き好んでやっているわけではない。そういうのが好きだからやっているなんて言ったら絶対にあかん!!」と怒られてしまいました。正直???でした。好きじゃないのにボランティアってするものなの?と。

 まだ答えは分かっていません。ですが、自分なりに答えを考えてみました。地域で活動する人をボランティアという言い方をしていましたが、正確に言えば住民自治の一環で、ボランティアではないのかなと考えました。つまり、自分たちが住んでいるまちを良くするために活動しているのであって、それは仕事とか趣味でもない、また好きとか嫌いでもない、そこの地域で生活している一員としての役目なのかなと。言葉では簡単に言い表せない風土のようなもの...。

 つひまぶは、つながる・ひと・まち・ぶんかの略で、北区で生きる人に視点をあてて、紹介していくことを目的としています。この活動を通じて、少しでも答えが見えてきたらいいなと考えています。
 

 以上のように様々なことを学びました。つひまぶは、まだまだ始まったばかり。活動を通じた新たな出会い・学びが楽しみです。


 ↑ 地域子育てサロンの場所を見つけやすくするため、オリジナルの看板をつくっているところもあります。