2014年3月10日月曜日

門外不出の大学にある秘蔵画家の作品が、デジタル技術で公開されるとか

ちまたでは、あの「あべのハルカス」がオープンし、いよいよ「キタ」と「アベノ」の一騎打ちの様相を呈してきており活気に満ちあふれております。しかし、お客はお祭り気分を楽しんでいるにもかかわらず、店側は食うか食われるかの緊迫した状況となっていて、このギャップもさることながら、このキタとアベノの戦いから目が離せなくなっている今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
こんな中、心斎橋・難波連合がどこまで巻き返しを図るのか、先日大変な被害に見舞われた十三の飲み屋街がどう再建していくかなど、大阪の商圏が変わろうとしている時代の流れに私たちは立ち会っているのですね。
こんにちは、なみはやノーツです。
それにしてもびっくりしましたよ。十三の火事。朝早く、桜橋付近から大阪駅方向を見ると霞がかかっているような感じになっていて、さっきから消防車のサイレンも聞こえてくるから、どこかで火事かなーって思っていたら、まさかあんなに大規模だなんて。これから大変でしょうけれども、早くお店が再開出来ますように。

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さて、先月の2月22・23日の週末に、関西テレビで面白いイベントが行われておりました。
関西テレビと関西大学がコラボをしまして、関大が所蔵している大阪の絵巻物を、「デジタル超高精細処理」という技術を使って自由に閲覧出来るアーカイブが完成したとのこと。そのお披露目式が関テレ1階の扇町スクエアで開催されたのでした。

江戸中期の元禄時代、大岡春卜(しゅんぼく)という画家が描いた「浪花及澱川沿岸名勝図絵」。今風にいうと、「大阪・淀川観光イラストマップ」てな感じになるんでしょうか。堺の仁徳天皇陵(大仙古墳)をスタートとして北上していき、大坂の中心街から京街道へ。淀川をたどりながら、最後は淀にあった淀城までが描かれています。巻物としては幅26cm(あれ?28cmだったかな?)という小ささながら、長さ約9メートルの大作。しかも大変精細に描かれているのですよ。私の指と絵のレプリカを比較すると、その小ささがよくおわかりいただけるかと思います。
それが、日立製作所が持っているデジタル超精細処理技術にかかると、このように、扇町スクエアにある特大スクリーンに、しかも、こんなにきれいに精細に表現されてしまうのです。もちろん、もっと拡大しても、デジタル特有の荒さも目立たず、はっきりと読み取れてしまうのです。技術の進歩はすごいねー。
大坂市中が描かれているとなると、もちろん、天神橋や天満宮も描かれています。天神橋の上では馬が荷物を運んでいたり、八軒家浜(ここでは「八軒屋」になっていますね)が大変な賑わいであったりと、絵は小さいながらも、大変表情豊かに描かれ、当時の大阪の繁栄ぶりが伝わってきそうですね。



大岡春卜はあまり聞かない名前かもしれませんが、大坂の画壇で、大変画力もある作家さんのようです。ただ、残念なことに市場の評価は低いこのこと。どうも、京や江戸画壇しか人気がなく、大坂画壇全体の評価が低いそうなんです。これだけ写実にも優れているにもかかわらず評価が低いので、今、大坂の画壇たちの作品は、海外の美術館がこぞって買い漁っているらしい。何故か。安いから。
これは大阪としては危機的な状況ではないでしょうか。古い文化・芸能を育てた町の歴史が、日本から流出している。これは大阪人としては黙って見過ごすわけにはいきませんね。かといって、じゃあ私たちが買い占めればいいかって、そんなおぜぜはありません。残念ながら。しくしく。
私たちが出来ることは、こういう人物の評価を上げていくことなんでしょうかね。ファンを作って人気が出れば、作品が手放されないので日本からおいそれと出て行かないですよ。

また、今回この技術を使ったのはひとつの「思い」があったからだそうで、関西大学にはこういった貴重な宝の収蔵物が山のようにあるそうです。
しかし、学術的に大変貴重という理由で、一般公開もほとんどしていないということ。ましてや部外に持ち出すことなどまず無理で、今までにやったことがないらしいそうです。もったいないよね。ただ、知の探求と開かれた大学を目指す時、こういう物は積極的に公開していった方が絶対にいいはずで、何とかその機会をうかがっていたようです。
そこに、日立がこういう技術を確立したことで、これを使ってみるという理由を盾に公開出来るチャンスが与えられたようです。だって、こんな簡単に、しかも自由に宝のデータを堪能出来るシステムとデータが手に入ったんですから。
ちなみに、これを拡大したり縮小したりするのは、なんと大きなモニタ。詳しくは聞かなかったのですが、おそらくWindows8のタブレットじゃないかなって思います。これを、スマートホンやタブレットのように操作すると、移動や拡大縮小が自由に出来るんです。すんごい簡単。これだけで門外不出の絵画が自由に閲覧出来るというのは、うーん、デジタルの進歩すげえな。って感動しました。いい時代が来ましたわ。
左:SONYのモニタ(多分、テレビモニタではなかろうか?) これで操作する 右:操作をしているところ。簡単


なお、この模様は関西テレビで3月の「テレビのミカタ」という番組で放送するようです。3月16日(日)朝6時半からオンエアとのこと。日曜日の朝早い時間ということで、見られる人も限られるかもしれませんが、ぜひどうぞ~
また、5月に入るとグランフロント大阪で、もっとこの絵巻物のデータを自由に触れるようなイベントも予定しているそうで、こちらもぜひ見に行ってほしいと思います。開催日が近くなったら、またこのブログなどでお知らせしますね。

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ああ、そうそう。つひまぶでは、鉄道関連のコラムを担当することになりました。
「駅」にまつわるというくくりを付けられてしまい、非常に困っております。なにしろ、北区内の駅って実はそんなに多くはないので、そこからネタを掘り起こすにはかなり苦労しそう。ぐぬぬぬ。がんばります。